デロンギ リヴェリアは、豆ホッパーを付け替えて2種類の豆を使い分けられる全自動コーヒーマシンです。公式オンラインストアで買えるのは、ミルクを自動で泡立てるミルクモデル(EXAM44055、3色)と、ミルクを手動で泡立てるスチームモデル(EXAM44035B)の4商品です。
この記事では、2つのモデルの違いと、同じデロンギのディナミカやマグニフィカ スタートとの差額で増えるもの・減るものを、公式ストアの価格と取扱説明書の仕様で比べました。豆ホッパーを付け替えるときの注意点とお手入れの手間も、取扱説明書から拾っています。
※価格は2026年10月24日時点の公式オンラインストアの表示(税込)です。仕様は各機種の取扱説明書の値を使っています。
- 公式ストアで買えるリヴェリア4商品と価格
- ミルクモデルとスチームモデルの違い(差額50,000円の中身)
- ディナミカ・マグニフィカ スタートとの違い
- 豆ホッパーを付け替えるときの注意点
- 毎日・月1回・表示が出たときのお手入れ
デロンギ リヴェリアとは?豆ホッパーを付け替えられる全自動コーヒーマシン
リヴェリアは、デロンギの全自動コーヒーマシンのうち、公式のマシン選びガイドで「アドバンス」に位置づけられているシリーズです。入門のマグニフィカと、最上位のエレッタの間にあたります。
いちばんの特徴は「ビーン スイッチ システム」です。豆ホッパーが2個付いていて、本体に付けるホッパーを替えると、いつもの豆と別の豆を切り替えられます。操作は3.5インチのカラー液晶タッチパネルで、家族4人分の好みを覚えさせるプロフィール機能もあります。
発売までの流れは少し変わっています。2024年12月にデロンギ初のクラウドファンディングで支援の募集を始め、2025年3月に支援総額1.7億円超(892人)で終了しました。全国発売は2025年4月25日で、ミルクモデルのオニキスブラック(EXAM44055B)は2026年10月1日に一般販売が始まっています。
公式オンラインストアで買えるリヴェリアは4商品
2026年10月24日時点で、公式オンラインストアのリヴェリアは次の4商品です。ミルクモデルの3つは色違いで、仕様は同じです。
| 型番 | 色 | ミルク | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| EXAM44055B | オニキスブラック | 自動(ラテクレマ ホット) | 238,000円 |
| EXAM44055G | ペブルグレー | 自動(ラテクレマ ホット) | 238,000円 |
| EXAM44055BG | サンドベージュ | 自動(ラテクレマ ホット) | 238,000円 |
| EXAM44035B | オニキスブラック | 手動(ミルクフロッサー) | 188,000円 |
オニキスブラックは、スチームモデル(EXAM44035B)とミルクモデル(EXAM44055B)の両方にあります。型番の「55」と「35」でミルクの方式が違うので、黒を選ぶときは型番まで確かめてください。
4商品に共通する本体の仕様
ミルクまわり以外の仕様は、4商品で共通です。取扱説明書の値をまとめます。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 豆ホッパー | 2個付属(容量250g)。付け替えて使う |
| 水タンク | 1.4L |
| 本体サイズ | 幅250×奥行435×高さ380mm(約) |
| 重量 | 約10kg |
| ポンプ圧 | 19気圧(最大) |
| 濃さ・サイズ | 濃さ5段階、サイズはS・M・L・XL |
| 抽出温度 | 3段階 |
| プロフィール | 4人分 |
| コーヒー粉 | 使える(1杯ずつ、計量スプーン山盛り1杯まで) |
| 付属品 | ウォーターフィルター、除石灰剤、水硬度チェッカーなど |
| 消費電力 | 1450W(待機電力は約0.5W以下) |
重量は、商品ページの技術情報では9.7(ミルクモデル)・9.8(スチームモデル)と単位なしで表示されていて、取扱説明書の約10kgと合いません。この記事では取扱説明書の値を使っています。
リヴェリアのミルクモデルとスチームモデルの違い(EXAM44055とEXAM44035B)
2つのモデルの違いは、ミルクを自動で泡立てるかどうかに集約されます。豆ホッパーの付け替え、タッチパネル、水タンクなどは同じです。
| 項目 | ミルクモデル EXAM44055 | スチームモデル EXAM44035B |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 238,000円 | 188,000円 |
| ミルクの泡立て | 自動(ラテクレマ ホット) | 手動(スチーム管のミルクフロッサー) |
| ミルクの容器 | ミルクコンテナ付属(450mL) | 付属なし(ミルクジャグは別売) |
| 公式のメニュー数 | 16種類 | 9種類(説明文には8種類とある) |
| 冷たいミルクメニュー | 別売セット(24,800円)で6種類追加 | 非対応 |
| 色 | 3色 | オニキスブラックのみ |
ミルクの作り方とメニュー数の違い
ミルクモデルは、ミルクコンテナを付けてメニューを選ぶだけで、カプチーノやカフェラテが一度にできます。取扱説明書のミルクメニューは、カプチーノ、カプチーノMIX、ラテマキアート、エスプレッソマキアート、カフェラテ、フラットホワイト、コルタード、ミルクの8つです。泡の量はミルクコンテナのふたのつまみで変えます。
スチームモデルは、スチーム管から出る蒸気でミルクを自分で泡立てます。カプチーノなら泡を多めに、カフェラテなら少なめに、とつまみで切り替える仕組みです。ミルクジャグは付属していません。
コーヒーのメニューは、どちらもエスプレッソ、エスプレッソx2、エスプレッソラージ、スペシャルティ、カフェ・ジャポーネ、アメリカーノ、アイスコーヒー、エスプレッソ(コールド)、アメリカーノ(コールド)の9つが取扱説明書に載っています。公式の「16種類」は「コーヒー8+ミルク8」と説明されていますが、どれを1つと数えているかは書かれていません。
冷たいミルクメニューはミルクモデルだけ(別売24,800円)
氷を使うアイスコーヒー、アメリカーノ(コールド)、エスプレッソ(コールド)は、どちらのモデルも本体だけで作れます。
アイスカフェラテのような冷たいミルクメニューは、別売の「ラテクレマ クール アップグレードセット」(DLSC032、24,800円)を足すと6種類作れるようになります。このセットはミルクモデル(EXAM44055)専用で、スチームモデルには使えません。ミルクモデルにこのセットを足すと、合計は262,800円です(編集部の計算)。なお、水出しのコールドブリューには対応していません。
差額50,000円で増えるもの(編集部の整理)
ミルクモデルとスチームモデルの差額は50,000円です。増えるのは、ミルクを自動で泡立てる仕組みとミルクコンテナ、ミルクメニュー8つのワンタッチ化、冷たいミルクメニューへの拡張性、それと色の選択肢です。
反対に、ブラックコーヒーやエスプレッソ、アイスコーヒーが中心なら、この50,000円で増えるものはほとんど使いません。ミルクを入れる頻度で決めるのがわかりやすい基準です。
デロンギ リヴェリアと他のデロンギ機の違い(ディナミカ・マグニフィカ スタート)
リヴェリアを検討するときに比べたくなるのが、同じくミルクを自動で泡立てられるディナミカ(ECAM35055B)とマグニフィカ スタート(ECAM22062)です。公式ストアの価格は、スタート128,000円、スチームモデル188,000円、ディナミカ198,000円、ミルクモデル238,000円の順に並びます。
| 項目 | リヴェリア EXAM44055 | ディナミカ ECAM35055B | マグニフィカ スタート ECAM22062 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 238,000円 | 198,000円 | 128,000円 |
| ミルク | 自動 | 自動 | 自動 |
| 公式のメニュー数 | 16種類 | 6つ | 4種類(給湯を含む) |
| 豆ホッパー | 250g(2個付属・付け替え) | 300g | 250g |
| 水タンク | 1.4L | 1.8L | 1.8L |
| 抽出温度 | 3段階 | 4段階 | 3段階 |
| 濃さ | 5段階 | 5段階 | 3段階 |
| 本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 250×435×380mm | 240×445×360mm | 240×440×350mm |
| 重量 | 約10kg | 約10kg | 約9.5kg |
ディナミカ ECAM35055Bより4万円高くて増えるもの・減るもの
ミルクモデルはディナミカ ECAM35055Bより40,000円高く、増えるのは豆ホッパーの付け替え、公式のメニュー数(6つから16種類)、冷たいミルクメニューへの拡張性です。ポンプ圧もディナミカの15気圧に対して19気圧です。
一方で、水タンクは1.8Lから1.4Lに、ミルクコンテナは600mLから450mLに小さくなり、抽出温度の段階も4段階から3段階に減ります。高さも2cm高くなるので、吊り戸棚の下に置く場合は寸法を確かめてください。たくさん淹れる家庭なら、給水の回数が増える点は知っておいたほうがよいところです。
スチームモデルはミルク自動のディナミカより1万円安いだけ
見落としやすいのが、スチームモデル(188,000円)とディナミカ ECAM35055B(198,000円)の関係です。差は10,000円で、ディナミカ ECAM35055Bはミルクを自動で泡立てられます。
カフェラテやカプチーノをよく飲むなら、リヴェリアのスチームモデルよりディナミカのほうが手間は少なくなります。豆の付け替えやメニューの多さに魅力を感じ、ミルクは自分で泡立てたい人に向くのがスチームモデルです。
ディナミカとマグニフィカ スタートは、それぞれ別の記事で詳しく比べています。




ビーン スイッチ(豆ホッパーの付け替え)で知っておくこと
豆ホッパーの付け替えは、リヴェリアを選ぶ理由になる機能です。ただ、取扱説明書を読むと、付け替えるたびにひと手間あることがわかります。
ホッパーを外すと、グラインダーの中には前の豆が残っています。画面に「スイッチモード」が出るので、残った豆で1杯抽出して空にするか、挽いて空にするかを選びます。抽出して空にする場合は、濃さを変えられません。この手順を「スキップ」すると、前の豆と新しい豆がしばらく混ざった状態で抽出されます。
外した豆ホッパーは、ふたにある程度の遮光性と密閉性があるので、豆を入れたまま保管できます。ただし取扱説明書は、外したホッパーの豆は3日以内に使うようすすめています。
2個目の豆ホッパーには何グラム入れるか(編集部の試算)
3日以内という目安から逆算すると、2個目のホッパーに満杯の250gを入れるのは多すぎることがわかります。取扱説明書の豆の量の目安は、エスプレッソ1杯で7〜12g、カフェ・ジャポーネで12〜19gです。
| 使い方 | 3日で使う豆の量(目安) |
|---|---|
| エスプレッソを1日1杯 | 21〜36g |
| エスプレッソを1日2杯 | 42〜72g |
| カフェ・ジャポーネを1日2杯 | 72〜114g |
休日用の豆やデカフェを2個目のホッパーで使うなら、3日で飲み切る量だけ入れるのが取扱説明書の目安に合った使い方です。
追加の豆ホッパーは5,980円
豆ホッパーは公式ストアで別売されています(DLSC403、5,980円)。3種類以上の豆を使い分けたいときに足せます。
デロンギ リヴェリアの選び方(型番ごとに向く人)
ここまでの違いを、どんな人にどの型番が合うかで整理します。
カフェラテやカプチーノをボタンで作りたい人はEXAM44055
ミルクメニューをよく飲むならミルクモデルです。色はオニキスブラック、ペブルグレー、サンドベージュの3つで、価格は同じ238,000円です。夏にアイスラテも作りたい場合は、別売のアップグレードセットを足せるのはこのモデルだけです。
ブラック中心でミルクは自分で泡立てたい人はEXAM44035B
エスプレッソやアメリカーノ、カフェ・ジャポーネが中心で、ミルクはたまに自分で泡立てれば十分という人はスチームモデルです。ミルクモデルより50,000円安く、豆の付け替えやタッチパネルなどはそのまま使えます。
豆を付け替えないならディナミカやマグニフィカ スタートも候補
いつも同じ豆を使うなら、リヴェリアならではの機能は使わないことになります。ミルクを自動で泡立てたいだけなら、ディナミカ ECAM35055B(198,000円)やマグニフィカ スタート ECAM22062(128,000円)のほうが安く、水タンクも1.8Lと大きめです。
リヴェリアのお手入れ(毎日・月1回・表示が出たとき)
全自動コーヒーマシンは、買ってからの手入れの手間も比べておきたいところです。取扱説明書にあるリヴェリアのお手入れを、頻度ごとにまとめます。
| 頻度 | やること |
|---|---|
| 毎回(ミルクモデル) | ミルクメニューのあと、つまみを「Clean」に合わせてミルクノズルを熱湯で洗浄(続けて作るときは最後に1回) |
| 毎日 | カス受けのカスを捨てる(電源を入れたまま)。ミルクモデルは一日の終わりに残ったミルクを捨て、ミルクコンテナを分解して洗う |
| 月1回 | 抽出ユニットを取り出して水洗い(洗剤・食器洗い機は使わない) |
| 表示が出たら | 除石灰(約30分、途中で止められない)。ウォーターフィルターの交換(使い始めて2か月が目安) |
電源を入れたときと切ったときは、本体内部を自動で洗浄します。商品ページには「本体やミルクコンテナも自動で内部洗浄」という説明もありますが、取扱説明書ではミルクコンテナは毎日分解して洗うことになっています。取扱説明書に沿うなら、自動で洗浄されるのは本体内部とミルクノズルまでです。
食器洗い機に入れられるのは、ミルクコンテナ、トレイ、インナートレイだけです(50℃以下のコース)。除石灰の頻度は、設定した水の硬度と抽出するメニューで変わります。
設置に必要なすき間
取扱説明書では、本体の左側と背面に5cm以上、右側と上部に20cm以上のすき間を空けるよう書かれています。本体の高さ380mmに上部の20cmを足すと、上に約58cmの空間が必要です(編集部の計算)。豆ホッパーを付け替えるときも上から作業するので、棚の下に置く場合は特に確かめてください。
デロンギ リヴェリアについてよくある質問
リヴェリアについて、購入前によく調べられている疑問に公式情報で答えます。
リヴェリアは植物性ミルクに使えますか?
2026年9月17日の公式ニュースリリースでは、ミルクモデルは豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクにも対応とされています。一方、取扱説明書は成分無調整で乳脂肪分3.0%以上の牛乳をすすめていて、植物性ミルクの記載はありません。
リヴェリアでアイスコーヒーは作れますか?
作れます。アイスコーヒー、アメリカーノ(コールド)、エスプレッソ(コールド)は、氷を入れたカップに抽出するメニューで、どちらのモデルも本体だけで作れます。冷たいミルクメニューはミルクモデルに別売セットが必要で、水出しのコールドブリューには対応していません。
リヴェリアはスマートフォンのアプリで操作できますか?
取扱説明書には、アプリ連携や通信機能の記載がありません。公式のマシン選びガイドでアプリ操作に触れているのは、最上位のエレッタの一部モデルだけです。
リヴェリアでコーヒー粉は使えますか?
使えます。計量スプーン山盛り1杯までを入れて、1杯ずつ抽出します。粉のときは濃さを変えられず、2杯同時の抽出もできません。
リヴェリアの保証は何年ですか?
本体の保証は購入日から1年です。デロンギの会員プログラム「De’Longhi Family」に購入後6か月以内に登録すると、3年に延びます。5年保証になる対象機種には、リヴェリアは入っていません。
まとめ:リヴェリアは「豆を替えたい人」のためのデロンギ
デロンギ リヴェリアは、豆ホッパーを付け替えて2種類の豆を使い分けられるのが最大の特徴です。ミルクモデル(EXAM44055、238,000円)とスチームモデル(EXAM44035B、188,000円)の差は、ミルクを自動で泡立てるかどうかです。
豆を付け替えないなら、ミルク自動で安いディナミカやマグニフィカ スタートのほうが合うこともあります。リヴェリアを選ぶなら、2個目のホッパーには3日で使い切る量だけ入れること、水タンクが1.4Lと小さめなことを前提にしておくと、買ってからの思い違いを減らせます。
デロンギの入門機から比べたい人は、マグニフィカSの記事も参考にしてください。


参考資料
- デロンギ マシン選びガイド:リヴェリアの位置づけ
- デロンギ サポート EXAM44055:取扱説明書
- デロンギ サポート EXAM44035B:取扱説明書
- デロンギ ニュースリリース:クラウドファンディングと発売の経緯
- De’Longhi Family:保証延長の条件










