コーヒーを飲んだあとに、胃がむかむかしたり、動悸がしたりすることはありませんか。毎日飲んでいる人でも、体調やタイミングによって急に気持ち悪くなることがあります。
この記事では、コーヒーで気持ち悪くなる原因を整理し、行政機関が公表しているカフェインの数値をもとに「どのくらい飲むと多すぎるのか」を具体的に示します。飲み方を変えるだけで避けられる場合もあるので、心当たりから確認してみてください。
なお、症状が続く場合や強い場合は自己判断せず、医療機関に相談してください。この記事は原因の整理と飲み方の工夫を扱うもので、診断や治療の情報ではありません。
この記事でわかること
- コーヒーで気持ち悪くなる主な原因
- カフェインのとりすぎで起きるとされる症状(農林水産省の記載)
- コーヒー何杯で目安量に届くのか(厚生労働省の数値で計算)
- 気持ち悪くなりにくくするための、飲み方の工夫
目次
コーヒーで気持ち悪くなる主な原因
原因はひとつではありません。よくあるものから順に見ていきます。
1. カフェインをとりすぎている
もっとも分かりやすい原因です。農林水産省は、カフェインの過剰摂取による影響として次のように説明しています。
「めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。」
「気持ち悪い」と感じる症状が、そのまま挙げられていることが分かります。動悸や手の震えを同時に感じているなら、量が多すぎた可能性を先に疑うとよいでしょう。(出典:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」)
2. 空腹のときに飲んだ
同じ量でも、何も食べていないときに飲むと胃に負担を感じやすくなります。朝いちばんの一杯や、昼食を抜いた日の午後に限って気持ち悪くなるという場合は、飲むタイミングを見直すと変わることがあります。
3. 一度に多く、速く飲んだ
大きいサイズを短時間で飲み切ると、同じ総量でもカフェインが一気に入ることになります。作業中に無意識で飲み進めてしまうケースが典型です。
4. カフェインの感じ方に個人差がある
同じ量を飲んでも平気な人とそうでない人がいます。体格や体調、普段どのくらい飲んでいるかによっても変わるため、「何杯までなら大丈夫」という線は人によって違います。他の人の量を基準にしないほうが確実です。
コーヒー何杯で「多すぎ」になるのか
ここからは数字で見ていきます。まず前提として、日本にはカフェインの1日摂取許容量が定められていません。よく見かける「1日400mgまで」という数字は、海外の機関が示している目安です。
農林水産省は、各国の目安として次を紹介しています。
- 米国FDA:健康な大人では1日400mg(コーヒーでは4〜5カップ程度)まで
- 欧州EFSA:妊婦を除く成人では1日400mgまで
- カナダ:18歳以上で1日400mg
では、コーヒー1杯にはどのくらい入っているのでしょうか。厚生労働省は、食品ごとのカフェイン濃度を次のように示しています。
スクロールできます
| 飲み物 | カフェイン濃度 | 浸出方法などの条件 |
|---|
| コーヒー(浸出液) | 60mg/100mL | コーヒー粉末10g、熱湯150mL |
| インスタントコーヒー(顆粒製品) | 1杯当たり80mg | 2g使用した場合 |
| 紅茶(浸出液) | 30mg/100mL | 茶5g、熱湯360mL、1.5〜4分 |
| せん茶(浸出液) | 20mg/100mL | 茶10g、90℃430mL、1分 |
| ほうじ茶・ウーロン茶(浸出液) | 20mg/100mL | 茶15g、90℃650mL、0.5分 |
| 玄米茶(浸出液) | 10mg/100mL | 茶15g、90℃650mL、0.5分 |
| カフェインを多く添加した清涼飲料水 | 32〜300mg/100mL | 製品によって濃度・内容量が異なる |
コーヒーは100mLで60mgです。マグカップ1杯を200mLとすると、1杯で約120mg。3杯を超えたあたりで400mgに近づく計算になります。(出典:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」)
見落としやすいのが、コーヒー以外からの分です。紅茶や緑茶にも入っていますし、エナジードリンクは製品によって100mLあたり300mgに達するものもあります。「コーヒーは2杯しか飲んでいないのに」というときは、他の飲み物を足して考えてみてください。
妊娠中の場合
妊娠中は目安が別に示されています。農林水産省は、「妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されている」とし、WHOの勧告として「1日300mg以上の高カフェイン摂取の妊婦では出生時の低体重、流産や死産のリスクが高まる可能性がある」と紹介しています。
妊娠中や授乳中の方、持病がある方、薬を飲んでいる方は、ここに書いた一般的な目安ではなく、かかりつけの医師に相談してください。
気持ち悪くなりにくくする飲み方
原因ごとに、試せる工夫を整理しました。
スクロールできます
| 心当たり | 試すこと |
|---|
| 動悸や手の震えも一緒に出る | 1日の総量を数える。コーヒー以外の飲み物も足して計算する |
| 朝いちばんや空腹時に限って起きる | 何か食べてから飲む。または食後に回す |
| 大きいサイズを一気に飲んでいる | 小さいサイズにするか、時間をあけて分けて飲む |
| 夕方以降に飲むと調子が悪い | 午後はカフェインレスに切り替える |
| 濃いコーヒーで起きやすい | 粉の量を減らす、または湯で薄める |
| ミルクなしだと起きやすい | カフェオレなど乳製品を合わせた飲み方にする |
特に効果が分かりやすいのは総量を数えることです。何杯飲んだかを1日だけ記録してみると、思っていたより多かったと気づくことがあります。
カフェインを減らしたいけれどコーヒーはやめたくない、という場合は、カフェインレスという選択肢があります。デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインは意味が違うので、選ぶ前に整理しておくと迷いません。
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それでも続くときは
量を減らしても、空腹を避けても症状が変わらない場合は、コーヒー以外に理由がある可能性もあります。症状が強いとき、繰り返すとき、日常生活に支障が出ているときは、自己判断せず医療機関に相談してください。
この記事で示した数値は、あくまで一般的な目安です。カフェインの感じ方には個人差があり、体調や服用中の薬によっても変わります。
- コーヒーを飲むと気持ち悪くなるのはなぜですか?
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主な原因として、カフェインのとりすぎ、空腹時に飲んだこと、一度に多く速く飲んだこと、そしてカフェインの感じ方の個人差が挙げられます。農林水産省は、カフェインの過剰摂取で「めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠」が起こり、「消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります」と説明しています。動悸や震えも一緒に出ているなら、まず量を疑うとよいでしょう。
- コーヒーは1日何杯までなら大丈夫ですか?
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日本にはカフェインの1日摂取許容量が定められていません。海外では米国FDA・欧州EFSA・カナダがいずれも健康な成人で1日400mgという目安を示しています。厚生労働省の数値ではコーヒー(浸出液)は100mLあたり60mgなので、200mLのマグカップなら1杯約120mg、3杯を超えたあたりで400mgに近づく計算です。ただし感じ方には個人差があるため、この数字は絶対的な安全量ではありません。
- 空腹のときにコーヒーを飲まないほうがいいですか?
-
空腹時に限って気持ち悪くなるという人は、何か食べてから飲む、あるいは食後に回すという方法を試す価値があります。同じ量でも、体調やタイミングによって感じ方が変わるためです。すべての人に当てはまるわけではないので、自分がどのタイミングで起きやすいかを見ておくとよいでしょう。
- カフェインレスコーヒーなら気持ち悪くなりませんか?
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カフェインレスはカフェインを90%以上除去したもので、ゼロではありません。カフェインが原因だった場合は量が大きく減りますが、空腹や飲む速さが原因のときは、カフェインレスに変えても変わらないことがあります。原因の見当をつけてから選ぶのが確実です。
- 妊娠中はコーヒーを飲んでもいいですか?
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妊娠中は成人とは別の目安が示されています。農林水産省はWHOの勧告として「1日300mg以上の高カフェイン摂取の妊婦では出生時の低体重、流産や死産のリスクが高まる可能性がある」と紹介しています。妊娠中・授乳中の方は、一般的な目安ではなくかかりつけの医師に相談してください。
まとめ:まず「総量」と「タイミング」を見直す
コーヒーで気持ち悪くなる原因は、カフェインのとりすぎ・空腹・飲む速さ・個人差の4つに整理できます。農林水産省が挙げる過剰摂取の症状には吐き気や嘔吐が含まれており、動悸や震えを伴う場合は量を疑うのが先です。
コーヒーは100mLで60mg。マグカップ1杯で約120mgと考えると、自分が1日どのくらいとっているかが計算できます。紅茶やエナジードリンクの分も足して数えるのがポイントです。
毎日の飲み方そのものを見直したい場合は、次の記事も参考にしてください。
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