カフェやコンビニなどでコーヒーを買うとき、デカフェという言葉を目にする機会が増えましたよね。カフェインの摂取を控えたいけれど、コーヒーを楽しみたいという方にはデカフェがおすすめです。
この記事では、デカフェの意味や魅力を解説します。また、カフェインレスとノンカフェインとの違いもご紹介します。
デカフェが気になるけどあまりよく分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の結論
デカフェとカフェインレスはほぼ同じ意味で、どちらも「コーヒーからカフェインを取り除いたもの」です。ゼロではなく、ごく微量のカフェインが残ります。一方でノンカフェインは、麦茶やルイボスティーのように、もともとカフェインを含まない飲み物を指します。カフェインを完全に避けたい場合はノンカフェインを選びます。
- デカフェ/カフェインレス:カフェインを取り除いたコーヒー。微量に残る
- ノンカフェイン:もともとカフェインを含まない飲み物(麦茶・ルイボスティーなど)
- 目安:厚生労働省は健康な成人で1日400mg(カナダ保健省の値)を紹介。コーヒー浸出液は100mLあたり約60mg
- 妊娠中:1日200mg(英国食品基準庁)などの目安あり。体質差が大きいため主治医に相談を
目次
デカフェ(ディカフェ)とは?メリットを紹介
デカフェとは、カフェインがほとんど含まれていないコーヒーのことです。「decaffeinated」の省略形で、カフェインを除去することを意味します。カフェインが全く含まれていないのかと思いがちですが、そういうわけではありません。もともと含まれているカフェインを取り除いているだけなので、微量ながらカフェインが残っていることがあるのです。
カフェインがほとんど含まれていないデカフェは、さまざまな魅力があるので、ご紹介します。
寝る前にも飲める
カフェインには覚醒効果があり、就寝前に摂取すると睡眠に影響があると言われています。
デカフェはカフェインがほとんど含まれていないため睡眠を妨げることがあまりなく就寝前のリラックスタイムにはぴったりです。睡眠前の一杯として、安心して楽しむことができます。
さっぱりとした味わい
デカフェはカフェインがさまざまな方法で取り除かれることにより、コーヒー本来の苦みが軽減され、よりシンプルでスッキリとした味が特徴です。通常のコーヒーに比べて苦みやコクが抑えられ、飲みやすくなっています。
この優しい味わいは、苦みがあまり得意ではない方や、穏やかな風味を求める方にぴったりです。
カフェインレス、ノンカフェインとの違い
デカフェという言葉とともに、カフェインレス、ノンカフェインという言葉も聞く場面は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、デカフェとカフェインレスはほぼ同じ意味で、この2つと明確に違うのがノンカフェインです。混同されやすいので、順に整理します。
カフェインレスとは
カフェインレスとは、コーヒーからカフェインを取り除いた製品を指す表示です。業界の表示ルールである「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」では、カフェインを90%以上除去したものについて、カフェインレスコーヒーなどと表示できると定められています。
つまりデカフェとカフェインレスは、実質的にほぼ同じものと考えて差し支えありません。「デカフェ」は英語のdecaffeinatedに由来する呼び方、「カフェインレス」は日本の表示上の呼び方、という違いにすぎません。どちらもカフェインがゼロになるわけではなく、ごく微量が残ります。
ノンカフェインとは
ノンカフェインとは、デカフェやカフェインレスとは異なり、もともとカフェインを一切含まない製品を指す言葉です。カフェインに敏感で身体に合わない人や妊婦さんなど、カフェイン摂取に懸念がある場合やカフェインの影響を完全に避けたい人にはノンカフェイン製品がおすすめです。
デカフェのカフェインはどれくらい?1日の摂取目安と合わせて確認
「ほとんど入っていない」と言われても、実際どのくらいなのかは気になるところです。公的機関が公表している数値をもとに整理します。
通常のコーヒーに含まれるカフェイン量
厚生労働省の資料では、コーヒー(浸出液)のカフェイン濃度は100mLあたり約60mg、インスタントコーヒーは1杯あたり約80mgとされています。マグカップ1杯を200mLとすると、通常のコーヒーでおよそ120mgという計算になります。
デカフェ(カフェインレス)は前述のとおりカフェインを90%以上除去したものなので、単純計算すれば残るのは100mLあたり6mg程度。通常のコーヒーの10分の1以下という水準です。ゼロではありませんが、通常の1杯と比べれば大きく抑えられていると理解しておくとよいでしょう。
1日の摂取目安として示されている数値
厚生労働省は、カフェインの過剰摂取について注意喚起を行い、海外機関が示す目安を紹介しています。主なものは次のとおりです。
スクロールできます
| 対象 | 1日の目安 | 示した機関 |
| 健康な成人 | 400mg | カナダ保健省(2010年) |
| 妊婦 | 200mg | 英国食品基準庁(2008年) |
| 妊婦・授乳中・妊娠予定 | 300mg | カナダ保健省(2010年) |
過剰に摂取した場合は、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらすことがあるとされています。
日本には「1日◯mgまで」という国の基準はない
ここは誤解されやすい点ですが、日本ではカフェインの一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。上の表の数値も、日本が定めた基準ではなく、厚生労働省が海外機関の値として紹介しているものです。カフェインの感受性には個人差が大きいためで、「この量までなら誰でも安全」と言い切れる数字は存在しません。
妊娠中・授乳中の方や、持病がある方、カフェインで体調に変化が出やすい方は、数値だけで判断せず主治医に相談してください。
「牛乳で薄めればカフェインは減る」という誤解については、こちらで数値を示して解説しています。
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デカフェに関するよくある質問
- デカフェとカフェインレスは何が違いますか?
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実質的にほぼ同じものです。どちらもコーヒーからカフェインを取り除いた製品を指し、表示のルール上はカフェインを90%以上除去したものが対象になります。「デカフェ」は英語のdecaffeinatedに由来する呼び方、「カフェインレス」は日本の表示で使われる呼び方という違いです。一方ノンカフェインは、もともとカフェインを含まない麦茶やルイボスティーなどを指し、これだけは明確に別物です。
- デカフェのカフェインは本当にゼロですか?
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ゼロではありません。カフェインを90%以上除去したものがデカフェ(カフェインレス)なので、ごく微量が残ります。厚生労働省の資料ではコーヒー浸出液のカフェインは100mLあたり約60mgとされており、そこから90%を除いた場合、単純計算で100mLあたり6mg程度が残る計算です。完全に避けたい場合は、もともとカフェインを含まないノンカフェインの飲み物を選んでください。
- 妊娠中でもデカフェなら飲めますか?
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厚生労働省が紹介する目安では、妊婦のカフェイン摂取は1日200mg(英国食品基準庁)または300mg(カナダ保健省)とされています。デカフェは通常のコーヒーよりカフェインが大幅に少ないため、この目安に対する余裕は大きくなります。ただし日本には国としての基準がなく、感受性の個人差も大きいため、妊娠中・授乳中の方は必ず主治医に相談したうえで判断してください。
- デカフェは寝る前に飲んでも大丈夫ですか?
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通常のコーヒーに比べればカフェインが大幅に少ないため、就寝前の一杯として選ばれることが多い飲み物です。ただしカフェインが完全にゼロではないこと、感じ方には個人差があることは押さえておきましょう。カフェインの影響を完全に避けたい夜は、ノンカフェインの飲み物に切り替えるのが確実です。
- デカフェは普通のコーヒーより味が落ちますか?
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かつては風味が落ちると言われがちでしたが、製法の改良が進み、現在は香りやコクをしっかり残した製品も増えています。カフェイン除去の工程で苦みやコクが穏やかになる傾向はあるため、「すっきり飲みやすい」と感じる人も多く、好みが分かれる部分です。まずは焙煎度の違う数種類を試して、好みの1つを見つけるのがおすすめです。
実際にカフェでデカフェを試してみたい方には、スターバックスが手軽です。デカフェに変更できるメニューは、次の記事で一覧にまとめています。
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まとめ
この記事では、最近目にすることの増えたデカフェについてご紹介しました。カフェインの摂取を控えたいがコーヒーの味わいを楽しみたい方にはデカフェはぴったりです。また、デカフェと似た言葉であるカフェインレスとノンカフェインの違いについても説明しました。
この記事を参考にして、カフェインに配慮しながらもコーヒーを楽しむ方法を見つけていただければ幸いです。
デカフェの製法やカフェインの働きなど、コーヒーの背景にある知識を体系立てて学びたくなったら、コーヒーの資格を入り口にする方法があります。当サイトの監修者も、書店で買った本1冊で独学取得しました。
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出典・参考資料
※本記事の数値は2026年7月時点で上記資料を参照したものです。健康上の判断が必要な場合は、医師など専門家にご相談ください。