※本記事はプロモーション(広告)を含みます。
テイクアウト用のカップを選ぼうとすると、「12oz」「90mm口径」といった見慣れない表記が並びます。そしてここを取り違えると、蓋が合わないカップが1,000個届くことになります。
この記事では、テイクアウトカップを選ぶときに見るべき3つの規格(容量・口径・素材)を整理します。あわせて、ホット用とアイス用の違い、開業で揃えるときの注意点、そしてストローとマドラーが法律の対象になっているという見落としやすい点も扱います。
この記事でわかること
- テイクアウトカップの3つの規格(容量・口径・素材)
- 蓋が合うかどうかを決めるのは「オンス」ではなく「口径」であること
- ホット用とアイス用で選ぶものが変わる理由
- ストロー・マドラーがプラスチック資源循環促進法の対象であること
目次
テイクアウトカップは3つの規格で決まる
カップ選びで見るのは、容量(オンス)・口径(mm)・素材の3つです。順に見ていきます。
1. 容量はオンス(oz)で表す
テイクアウトカップの容量は、ミリリットルではなくオンスで表記されるのが一般的です。実際に流通している製品の例を挙げると、次のような対応になります。
スクロールできます
| 表記 | 容量の例 | 使いどころ |
|---|
| 8oz | 240mL前後 | ホットコーヒーの小さいサイズ |
| 11oz | 340mL | アイス用の標準的なサイズ |
| 12oz | 360mL | ホットの標準的なサイズ |
| 14oz | 420mL | アイスの大きめサイズ |
| 16oz | 460mL前後 | アイスの大きいサイズ、氷を多く入れる場合 |
注意したいのは、オンスの数字と実容量は製品ごとに幅があることです。同じ16ozでも、メーカーによって表記されるミリリットルが異なります。氷を入れる前提のアイス用は、飲み物そのものの量は表記より少なくなる点も踏まえて選びます。
2. 蓋が合うかは「口径」で決まる
ここが最も間違えやすいポイントです。蓋が合うかどうかを決めているのは、オンス数ではなく口径(カップの飲み口の直径)です。
実際の製品では、90mm・92mm・95mmといった口径が使い分けられています。たとえば同じアイス用でも、PETカップの11oz・14ozが92mm径、PPカップが95mm径というように、容量が違っても口径が同じだったり、逆に近い容量でも口径が違ったりします。
- カップと蓋は口径で揃える:オンスが同じでも口径が違えば蓋は合わない
- 口径を1つに統一すると運用が楽になる:サイズ違いでも同じ蓋が使えるため、在庫が減る
- 買う前に必ず口径の数字を確認する:商品名にオンスしか書かれていない場合は仕様欄を見る
個人が自宅用に数個買うなら間違えても被害は小さいのですが、業務用は1,000個単位で届くため、口径の確認は致命的な意味を持ちます。
3. 素材で用途が分かれる
スクロールできます
| 素材 | 特徴 | 主な用途 |
|---|
| 紙(単層) | 基本のホット用。価格が抑えられる | ホット。スリーブと併用することが多い |
| 二重構造の紙(断熱カップ) | 紙を二重にして熱を伝えにくくしたもの。スリーブなしで持てる | ホット。クラフト紙の見た目を活かす店に多い |
| PET | 透明度が高く中身が見える。硬め | アイス。ドリンクの見た目を売りにする場合 |
| PP | 透明度はPETに劣るが扱いやすい | アイス。大容量サイズに使われる |
アイスカフェオレのように層の見え方が売りになる飲み物は、透明度の高いPETが向いています。逆にホットは、断熱の二重カップにするとスリーブの手配が不要になり、資材の種類を減らせます。
あわせて読みたい
アイスカフェオレの作り方とは?黄金比率と二層にするコツを解説
アイスカフェオレのおいしい作り方を、コーヒーと牛乳の黄金比率・二層にするコツ・薄まらない工夫までコーヒーソムリエが解説。よく冷えた成分無調整牛乳で、おうちがカフェの味になります。
ホット用とアイス用は分けて考える
スクロールできます
| ホット用 | アイス用 |
|---|
| 素材 | 紙、または二重の断熱紙 | PET、PP |
| 持ちやすさの工夫 | スリーブ、または二重構造 | 結露するのでホルダーやナプキンを添える |
| 蓋の形 | 飲み口が開いたリッド | ストロー用の穴があるもの、ドーム型など |
| 容量の考え方 | 表記=おおよその中身の量 | 氷が入るぶん、中身は表記より少ない |
アイス用で見落としやすいのが結露です。カップの外側が濡れるため、持ち帰る客の手や荷物が濡れないような配慮(ホルダー、ナプキン)まで含めて資材を考えると、クレームが減ります。
ストローとマドラーは法律の対象になっている
資材を揃えるときに知っておきたいのが、2022年4月に施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック資源循環促進法)です。
この法律では「特定プラスチック使用製品」として12品目が定められており、そのなかに飲料用ストローとマドラーが含まれています。
- フォーク、スプーン、テーブルナイフ、マドラー、飲料用ストロー
- ヘアブラシ、くし、かみそり、シャワーキャップ、歯ブラシ
- 衣類用ハンガー、衣類用カバー
対象となる業種には飲食店やテイクアウト・デリバリーの事業者が含まれます。前年度にこれらの製品を5トン以上提供した事業者は、主務大臣による指導・助言、勧告、命令の対象になります。
ここで押さえておきたいのは、カップ本体と蓋は12品目に入っていないという点です。規制の対象になっているのはストローとマドラーのほうなので、「カップを紙に変えなければいけない」という話ではありません。(出典:環境省「特定プラスチック使用製品の使用の合理化」)
とはいえ、小規模な店であっても紙ストローに切り替える動きは広がっています。提供する飲み物にストローが本当に必要かを見直すことも、資材を減らす方向の選択肢になります。
開業で揃えるときの考え方
テイクアウト中心の小さな店を始める場合、資材選びは次の順で考えると迷いません。
スクロールできます
| 順番 | 決めること | 理由 |
|---|
| 1 | 提供するサイズ(何ozを何種類にするか) | 種類を増やすほど在庫と保管スペースが増える |
| 2 | 口径を統一できるか | 蓋を共通化できれば発注も在庫も減る |
| 3 | ホット用の断熱をカップ側で持たせるか | 二重カップにすればスリーブが不要になる |
| 4 | ストロー・マドラーを使うか | 法律の対象品目。そもそも不要にできないか検討する |
| 5 | 保管場所の確保 | 1,000個単位で届くため、想像より場所を取る |
開業に必要な許可や資格については、別の記事で整理しています。
コーヒー資格ナビ
404: ページが見つかりませんでした | コーヒー資格ナビ
コーヒー資格情報から、スタバ・コメダなどのカフェ活用術、美味しい淹れ方まで。コーヒー資格ナビは、「学び」と「実践」で暮らしを豊かにする専門メディアです。資格取得...
どこで買うか
テイクアウト資材は、業務用の通販で1,000個単位から購入できます。自宅で使う場合も、少量から扱っている店を選べば購入できます。
コーヒー豆と資材をまとめて扱っている店のひとつが、京都市東山区の「Roasters Kyoto(ロースターズ京都)」です。BEANS(コーヒー豆)のほか、CUP / BOTTLE / LID、FOOD CONTAINER、TAKEOUT、CAFE GOODS といったカテゴリがあり、豆と資材を同じ店で揃えられるのが特徴です。紙カップは90mm径・95mm径、PETカップは11oz(340mL)・14oz(420mL)が92mm径というように、口径が仕様として明記されているので、蓋を合わせるときに確認しやすくなっています。
ロースターズ京都で資材を見る
なお大口の注文や法人取引の場合は、在庫状況と納期を事前に問い合わせておくと確実です。衛生商品という性質上、開封済み・使用済みの返品や交換は受け付けられないのが一般的なので、初回は少量で試してから本発注するのが安全です。
- テイクアウトカップの「口径」とは何ですか?
-
カップの飲み口の直径のことで、mmで表されます。90mm・92mm・95mmなどがあり、蓋が合うかどうかはオンス数ではなく口径で決まります。同じ容量でも口径が違えば蓋は使えないため、カップと蓋は必ず口径を揃えて購入します。口径を1種類に統一すると、サイズ違いでも同じ蓋が使えて在庫を減らせます。
- ホット用のカップをアイスに使えますか?
-
おすすめしません。ホット用は紙製で、アイスでは結露によって外側が濡れ、強度が落ちることがあります。またアイスは中身が見えることが価値になる場合が多く、透明なPETやPPのほうが向いています。ホットとアイスは分けて用意するのが基本です。
- 紙ストローに変えないと法律違反になりますか?
-
プラスチック資源循環促進法は、特定プラスチック使用製品12品目(飲料用ストローとマドラーを含む)について使用の合理化を求めるものです。前年度に5トン以上提供した事業者が、主務大臣による指導・助言、勧告、命令の対象になります。素材を紙に変えることだけが対応方法ではなく、提供の見直しなども合理化の手段に含まれます。自店が対象になるかは提供量によって変わります。
- カップや蓋もプラスチック資源循環促進法の対象ですか?
-
特定プラスチック使用製品として定められている12品目に、カップ本体と蓋は含まれていません。含まれているのはフォーク、スプーン、テーブルナイフ、マドラー、飲料用ストロー、ヘアブラシ、くし、かみそり、シャワーキャップ、歯ブラシ、衣類用ハンガー、衣類用カバーです。
- 個人でもテイクアウトカップを買えますか?
-
買えます。業務用の通販は1,000個単位が中心ですが、少量から扱っている店もあります。自宅で使うなら、まず少量で口径と使い勝手を確かめてから、必要に応じてまとめ買いに進むのが無駄がありません。
まとめ:見るのは「オンス」より「口径」
テイクアウトカップは、容量(オンス)・口径(mm)・素材の3つで決まります。このうち失敗が起きやすいのは口径です。蓋が合うかどうかはオンス数ではなく口径で決まるため、カップと蓋は口径を揃えて買います。口径を1種類に統一できれば、在庫も発注も減らせます。
もうひとつ押さえておきたいのが、ストローとマドラーがプラスチック資源循環促進法の12品目に入っていること。カップと蓋は対象外なので、規制の範囲を正しく理解したうえで資材を選んでください。
店として開業を考えている場合は、資格の面から準備を整理しておくのも有効です。
あわせて読みたい
カフェオーナー経営士とは?独学で取れる?難易度・試験内容と「意味ない」の真偽を解説
カフェオーナー経営士は独学で取れる?在宅受験・受験料1万円・正答率70%の試験内容や難易度、「意味ない」と言われる理由を、同じJSFCAのコーヒーソムリエを独学取得した監修者の視点で解説します。