アフォガート(affogato)は、バニラアイスに熱いエスプレッソをかけて食べる、イタリア生まれのデザートです。名前はイタリア語で「溺れた」という意味です(UCC上島珈琲、キーコーヒー)。
1人分は、バニラアイス100〜130gにエスプレッソ30〜40mlが、コーヒーメーカー各社の公式レシピの目安です。食べ方に決まりはなく、かけたてをそのまま一口、次に混ぜて、最後に溶けたコーヒーを飲む、という順番が定番です。
- バニラアイスに熱いエスプレッソをかけるイタリアのデザート(名前の意味は「溺れた」)
- 1人分の目安はアイス100〜130g・エスプレッソ30〜40ml(メーカー各社の公式レシピ)
- 食べ方の定番はそのまま一口→混ぜる→溶けたコーヒーを飲むの順
- コーヒーフロートとの違いは熱いコーヒーのデザートか、冷たいコーヒーの飲み物か
- 苦いのが苦手ならかけるコーヒーを減らしてアイスの甘さを残す
アフォガートとは?意味・1人分の作り方・コーヒーフロートとの違い
アフォガートはイタリア語で「溺れた」という意味のデザートで、1人分はバニラアイス100〜130gにエスプレッソ30〜40mlが目安です。冷たいコーヒーにアイスをのせるコーヒーフロートとは、熱いコーヒーを使う点と、飲み物ではなくデザートとして出す点が違います。
「アフォガート」の意味は「溺れた」
アフォガート(affogato)は、イタリア語の動詞 affogare(溺れる・溺れさせる)から来た言葉で、「溺れた」という意味です。名前の由来について、キーコーヒーはアイスがコーヒーに溺れているように見えるから、UCC上島珈琲はアイスがエスプレッソに溶けていく様子から、と説明しています。イタリアでは「affogato al caffè(コーヒーのアフォガート)」が正式な呼び名で、ふだんはアフォガートと略します(イタリア語版Wikipedia)。
日本では「アフォガード」と書かれることも多いですが、イタリア語の読みに近いのは「アフォガート」です。UCC上島珈琲とキーコーヒーは「アッフォガート」とも書いています。どの表記も同じデザートを指します。
1人分の分量と作り方
作り方は、よく冷やした器にバニラアイスを盛り、淹れたての熱いエスプレッソをかけるだけです。分量はメーカーの公式レシピで少しずつ違い、アイスは100〜130g、エスプレッソは30〜40mlの幅に収まります。
| 公式レシピ | アイス | コーヒー | ほかの材料・注意 |
|---|---|---|---|
| キーコーヒー | バニラアイス120〜130g(ディッシャーNo.16で2杯) | エスプレッソ30ml(粉7g) | マシンがなければ深煎りの豆10gで50〜60mlと濃いめに淹れる |
| AGF(業務用) | バニラアイス100g | スティックコーヒー1本を湯100mlで溶いた濃いめのコーヒー | ホイップクリーム60g・ビスコッティ1枚を添える |
| ネスカフェ | バニラアイス120g | アイスブレンド ポーション無糖1個 | 公式の表示で1人分157kcal |
| ネスプレッソ | アイスクリーム適宜 | エスプレッソ40ml(カプセル1個) | — |
エスプレッソマシンが無い場合は、キーコーヒーの例のように深煎りの豆を通常より濃く淹れたドリップや、マキネッタ(直火式)のコーヒーで代わりになります。アイスが一気に溶けないよう、器を冷やしておき、かけたらすぐに食べます。
発祥はイタリア、考案者や年ははっきりしない
アフォガートがイタリアのデザートであることは各社の説明で一致していますが、いつ誰が考えたかは分かっていません。日本語版Wikipediaは起源を不明としたうえで、イタリアで広く食べられるようになったのは1950年代としています。
コーヒーフロートとの違いは温度と位置づけ
アフォガートとよく似たものに、コーヒーフロートがあります。コーヒーフロートは冷たいコーヒーの上にアイスをのせた飲み物寄りのメニューで、全体的に冷たいのが特徴です。一方アフォガートは、熱いエスプレッソを冷たいアイスにかけるスイーツで、温度差と濃いコーヒー感が魅力です。冷たく飲みたいならフロート、温度差のあるデザートを楽しみたいならアフォガート、と選び分けられます。
| 項目 | アフォガート | コーヒーフロート |
|---|---|---|
| ベース | アイスに熱いエスプレッソをかける | 冷たいコーヒーにアイスをのせる |
| 温度 | 熱いコーヒー+冷たいアイス | 全体的に冷たい |
| 位置づけ | スイーツ(ドルチェ) | ドリンク寄り |
| 味わい | 温度差と濃いコーヒー感 | すっきり冷たい甘さ |
アフォガートの食べ方の基本|まずはそのまま、次に混ぜて


アフォガートの食べ方に決まりはありません。迷ったら、かけたてをそのまま一口、次にスプーンで混ぜて、最後に器の底に残ったコーヒーを飲む、の順にすると味の変化がいちばん分かります。
まずはアイスとエスプレッソを別々に味わう
出てきたばかりのアフォガートは、まず混ぜずに一口味わうのがおすすめです。エスプレッソがかかった部分は、温かいコーヒーの苦味と冷たいアイスの甘さが同時に口に広がります。まだエスプレッソが染みていないアイスの部分をすくえば、バニラそのものの甘さも楽しめます。混ぜる前にそれぞれを味わうと、このあとの変化がより分かりやすくなります。
かけるエスプレッソの濃さで印象は変わります。基本は次の記事で解説しています。


混ぜて溶かし、味の変化を楽しむ
次に、スプーンで軽く混ぜてみましょう。アイスが少しずつ溶け、エスプレッソと混ざり合うことで、コーヒー感の強いなめらかな味わいに変わります。混ぜる量やタイミングで、シャリっとした部分ととろけた部分の割合が変わり、味の表情が動きます。
最後は溶けたコーヒーを飲み干す
食べ進めると、アイスが溶けて器の底にコーヒーとミルクが混ざった液体が残ります。これはアイスの甘さがとけ込んだ、まろやかなコーヒーです。スプーンですくっても、器を持ち上げて飲み干してもかまいません。最後の一口まで、アフォガートならではの味わいが楽しめます。「最後どうする?」と迷ったら、そのまま飲んでしまって問題ありません。
アフォガートの温度差と苦味を楽しむ食べ方のコツ


熱いエスプレッソと冷たいアイスの温度差は、かけた直後がいちばん大きく、時間がたつほど溶けて一体になります。苦いのが苦手なら、かけるコーヒーを減らしてアイスの甘さを残すと食べやすくなります。
熱いエスプレッソ×冷たいアイスの温度差を味わう
アフォガートの味を決めるのは、熱いエスプレッソと冷たいアイスの温度差です。熱いコーヒーをかけた瞬間にアイスの表面がとろけ、温かさと冷たさが混ざり合う感覚が楽しめます。この変化は時間とともに進むので、かけたては温度差を、少し置いてからはとろけた一体感を、と味わい分けられます。
苦いのが苦手なら量・甘さで調整する
コーヒーの苦味が苦手な方でも、アフォガートは楽しめます。かけるエスプレッソの量を少なめにすれば、アイスの甘さが引き立ち、苦味がやわらぎます。バニラアイスをたっぷり残しながら食べる、砂糖やシロップを少量足す、といった調整もおすすめです。苦味と甘さの比率は自分で決められるので、まずは少なめのコーヒーから試すと、ちょうどよいバランスが見つかります。
スプーンとカップの選び方
アフォガートは、口の広いカップやガラスの器で作ると、アイスにエスプレッソをかけやすく、見た目も楽しめます。スプーンは、アイスと液体の両方をすくいやすい、少し深さのあるものが便利です。透明なグラスを使うと、コーヒーがアイスに染みていく様子も目で楽しめます。器やスプーンを少し工夫するだけで、食べる時間がより豊かになります。
トッピング・アレンジで広がるアフォガートの食べ方


定番はバニラアイスにエスプレッソだけですが、トッピング、アイスの味、リキュールを足すと別のデザートになります。
ナッツ・チョコ・シリアルで食感をプラス
アフォガートに、砕いたナッツやチョコレート、シリアルをトッピングすると、なめらかなアイスにザクザクとした食感が加わります。香ばしさや甘さも足せるので、味に立体感が生まれます。仕上げにココアパウダーやシナモンを振ると、香りのアクセントにもなります。少量から加えて、好みのバランスを探してみてください。
アイスのフレーバーを変える
定番はバニラアイスですが、フレーバーを変えると印象がぐっと変わります。抹茶アイスにすれば和の香りとほろ苦さが、キャラメルやチョコアイスにすれば濃厚な甘さが楽しめます。コーヒーとの相性を考えながら選ぶのも、アレンジの楽しみです。いつものバニラに飽きたら、季節のアイスで試してみるのもおすすめです。
リキュールで大人の味にする
大人向けに楽しみたいときは、少量のリキュールを加えるアレンジもあります。コーヒー系やアマレットなどのリキュールを数滴たらすと、香りが華やぎ、デザートワインのような余韻が生まれます。アルコールを含むため、飲む人や場面には配慮が必要です。お酒が苦手な方や運転前などは、ノンアルコールのまま楽しんでください。
スタバのエスプレッソ アフォガート フラペチーノ
スターバックスでは、アフォガートの味をドリンクにしたエスプレッソ アフォガート フラペチーノ®があります。公式の説明では、ひと口目はリストレットで抽出したエスプレッソをそのまま、ふた口目からは全体を混ぜてアフォガートのような味で飲むよう案内しています。アイスにエスプレッソをかけるアフォガートそのものではなく、フラペチーノ(ドリンク)です。
| サイズ | ショート | トール | グランデ | ベンティ |
|---|---|---|---|---|
| 店内価格(税込) | 610円 | 650円 | 705円 | 760円 |
価格は2026年10月9日に公式メニューで確認した店内価格で、一部店舗では異なります。リザーブの店舗では、限定メニューとしてスターバックス リザーブ® エスプレッソ アフォガート フラペチーノ®(990円)も出ています。
アフォガートをきっかけにコーヒーを学ぶ
アフォガートの味は、エスプレッソの濃さ、かけるときの温度、アイスとの比率の3つで変わります。濃く淹れると苦みが立ち、かける量を減らすとアイスの甘さが前に出ます。
抽出や焙煎の理屈から順に学びたいなら、コーヒーの資格講座を使う方法もあります。費用や学べる内容は講座ごとに違うので、記事の最後にある講座の一覧で比べてみてください。
よくある質問
- アフォガートの正しい食べ方はありますか?
-
厳密な決まりはありません。まずはそのまま一口味わい、次にスプーンで混ぜて味の変化を楽しみ、最後は溶けたコーヒーを飲み干す、という流れが定番です。混ぜるかそのままかも自由なので、自分の好みで楽しんで大丈夫です。
- アフォガートは混ぜるべきですか?最後はどうすればいいですか?
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混ぜるかどうかは好みしだいです。混ぜるとコーヒー感の強いなめらかな味に、混ぜないとアイスとコーヒーを別々に味わえます。最後に器の底に残る、アイスが溶けたコーヒーは、そのまま飲み干してかまいません。
- コーヒーの苦味が苦手でも食べられますか?
-
食べられます。かけるエスプレッソの量を少なめにしたり、砂糖やシロップを足したりすると、アイスの甘さが引き立ち、苦味がやわらぎます。まずは少なめのコーヒーから試すと、ちょうどよいバランスを見つけやすくなります。
- 「アフォガート」と「アフォガード」はどちらが正しいですか?
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イタリア語の発音に近いのは「アフォガート」です。日本では「アフォガード」と呼ばれることも多いですが、どちらも同じデザートを指します。
- アフォガートはどこの国のデザートですか?
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イタリアのデザートです。イタリアでは「affogato al caffè(コーヒーのアフォガート)」と呼ばれます。考案者や生まれた年は分かっていません。
- アフォガート1人分の分量は?
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メーカーの公式レシピでは、バニラアイス100〜130gにエスプレッソ30〜40mlが目安です。エスプレッソマシンが無ければ、深煎りの豆を通常より濃く淹れたコーヒーで代わりになります。
まとめ
アフォガートは、バニラアイスに熱いエスプレッソをかけるイタリアのデザートで、名前は「溺れた」という意味です。1人分はアイス100〜130gにエスプレッソ30〜40mlが目安で、マシンが無くても濃く淹れたコーヒーで作れます。食べ方に決まりはなく、そのまま一口、混ぜる、溶けたコーヒーを飲む、の順で温度差と味の変化を楽しめます。冷たい飲み物ならコーヒーフロート、温度差のあるデザートならアフォガートです。









