水出しコーヒーとは?風味の特徴や自宅での抽出方法を紹介

カフェ女
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コーヒーの抽出は熱いお湯で行うイメージがありませんか?実は冷たいお水で抽出する方法もあります。水出ししたコーヒーには様々な魅力があり、自宅でも簡単にトライできる身近な存在です。

お湯だしコーヒーでは出せない風味やスッキリ感にはまる人が多く、夏だけでなく一年中スッキリとしたコーヒーが楽しめます。

この記事では水出しコーヒーの魅力を徹底解説します。抽出方法も覚えて自宅で作ってみましょう。

目次

水出しコーヒーってどんなコーヒー?

水出しコーヒーを知らない人のために、どんなコーヒーなのか説明していきます。カフェメニューでは水出しやコールドブリューと表記され、カフェでも提供しているお店があります。

抽出の仕方や味の特徴を覚えて、水出しコーヒーの理解を深めましょう。

冷水でゆっくり抽出するコーヒー

水出しコーヒーとは、お湯ではなく冷水で時間をかけて抽出するコーヒーのこと。お湯で抽出する場合は、成分が出やすいため注いだだけで抽出が完了します。

水出しは成分が抽出されにくく、ゆっくりと時間をかけて抽出する必要があります。カフェでは専用の機会が用意されていて、短時間で淹れられる環境が整っていることもありますよ。

温度によって風味は変わりますが、10℃前後の冷水で数時間かけて抽出すると美味しく淹れられます。自宅では冷蔵庫で半日くらいかけると美味しく出来上がります。

スッキリ感や爽やかな苦みが特徴

水出しすると成分がゆっくりと抽出されるため、雑味が少なくクリアで洗練された味わいのコーヒーになります。苦みが柔らかくなり爽やかな香りが鼻に抜けるのを感じるでしょう。

使う豆によっては酸味が豊かなコーヒーや、ハチミツやメープルシロップのような甘さを引き出すことができます。口に残る苦みが苦手な人には特におすすめです。

アイスコーヒーとの違いは?

アイスコーヒーとの違いも確認しておきましょう。

アイスコーヒーはお湯出し・水出しに関わらず、氷や冷蔵庫で冷やしたコーヒーを指します。氷が溶け出すため、深煎りの苦みが強い豆を使うのが一般的。香ばしさやシャープな苦みが特徴です。

水出しコーヒーは基本的に冷たいまま飲むものなので、アイスコーヒーと呼ばれることもあります。カフェでは水出しアイスコーヒーのようなメニューもあるため、お湯出しのコーヒーを冷やしたものとは異なることを理解しておきましょう。

コーヒーを水出しするメリットとは?

コーヒー男

コーヒーを水出しすることには様々なメリットがあります。お湯出しやエスプレッソとは違った魅力が味わえるでしょう。

コーヒーを水出しするメリットを3つ紹介します。

すっきりした苦みが味わえる

1つ目のメリットは「スッキリした苦みが味わえること」です。

コーヒーは抽出温度で味や風味に違いが出てきますよね。お湯で抽出する時にはコーヒーの成分が出やすくなります。

そのため苦みやコクが楽しめますが、雑味も出やすいという特徴があります。

水出しでは低温でゆっくり抽出するため、スッキリとした苦みやコクが味わえます。のどごしもよく、コーヒーの苦みや香りが苦手な人でも飲みやすく感じりでしょう。

コーヒー初心者でも簡単に抽出できる

2つ目のメリットは「コーヒー初心者でも簡単に抽出できること」です。

雑貨屋さんや100円ショップなどでも、水出しコーヒー抽出器具が販売されています。コーヒー粉があれば、冷水とボトルで抽出できるため初心者でも簡単です。

ハンドドリップでは温度や注ぎ方の知識・技術が求められますが、水出しコーヒーは待つだけなので作りやすいといえるでしょう。

コーヒーの世界が広がる

3つ目のメリットは「コーヒーの世界が広がること」です。

コーヒーは一般的に高温のお湯で抽出しますよね。水出しについて知らない人も多く、違いが分からないということも少なくありません。

水出しコーヒーのスッキリ感やほのかな甘みは、お湯出しやエスプレッソでは味わえないでしょう。水出しコーヒーの魅力を知ることで、普段のコーヒーライフがさらに広がるといえます。

水出しコーヒーの作り方とは?

パンとコーヒー

水出しコーヒーの作り方は決して難しくはありません。必要な道具を揃えれば誰でも簡単に作れます。水出しコーヒーの作り方を覚えて、自宅でチャレンジしてみましょう。

用意するもの

水出しコーヒーを作るために必要なものを紹介します。

  • ボトルやピッチャーなどの容器
  • コーヒー粉
  • 10℃前後の冷水
  • 冷蔵庫
  • 温度計

ボトルはフィルター付きのものが販売されているので活用してみましょう。コーヒー粉は豆で購入して自分で挽いて調節してみると、味の違いが体感できます。

抽出手順

次に手順を説明します。

  1. 挽いたコーヒー粉を量り、ボトルやピッチャーに入れる。(粉を入れてバッグにする紙もおすすめです)
  2. 水を計量し、温度を計りながら10℃前後に調節する。
  3. 容器に水とコーヒーをセットして、冷蔵庫でゆっくり抽出する。
  4. 好みの濃さになったら粉を取り出す。

粉の分量や水の分量、お好みの濃さで抽出時間は変わります。半日ほどかけて抽出すると、上品ですっきりとした水出しコーヒーが楽しめるでしょう。

水出しコーヒーの美味しい飲み方とは?

アイスコーヒー

水出しコーヒーをより美味しく飲むために、いくつかのポイントを理解しておきましょう。注意点も挙げながら、3つのポイントを紹介します。

深煎りの豆を使う

水出しコーヒーの抽出には「深煎りの豆」がおすすめです。水出しコーヒーの最大の魅力は、苦みがスッキリと味わえることでしょう。冷水で出すことに加え、たっぷりの水で抽出します。

ある程度の苦みが無いと薄まってしまい味がぼやけてしまうため、苦みやコクが出やすい深煎りの豆を使いましょう。

ミルクや砂糖を加える

水出しコーヒーはそのまま飲んでも美味しくいただけますが、ミルクや砂糖を加えることで楽しみの幅が広がります。

一般的なアイスコーヒーよりもスッキリと飲めるため、ミルクや砂糖を入れるとまるでアイスティーのような風味が味わえます。

爽やかな苦みとミルクや砂糖が合わさることで、マイルドで飲みやすい口当たりになりますよ。

抽出後は早めに飲み切る

注意点として、抽出後は早めに飲み切ってください。

抽出後は酸化が進み、豊かな風味は失われていきます。長期間の保存は菌の繁殖の原因にもなるため、抽出後3日以内には飲み切りましょう。

分量をうまく調節して早く飲み切れるように工夫してみてください。

水出しコーヒーは飲みやすさが魅力

水出しコーヒーについて解説しました。

苦みやコクがありながら、スッキリとした味わいが魅力の水出しコーヒー。抽出も簡単で誰でも気軽に楽しめます。

カフェや自宅でコーヒーを飲む人はぜひ試していただきたいです。水出しコーヒーの魅力に触れて、コーヒーライフを充実させてください。

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この記事を書いた人

明治大学法学部を卒業後、ギタリストとして音楽事務所に入所。2022年から湘南のカフェチェーンにてバリスタとして勤務し、1年間で約7,000杯以上のコーヒーを淹れる。日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ。

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