コーヒー豆に賞味期限はある?具体的な期限や適切な保存方法などを伝授

コーヒー豆とカップ
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「おいしいコーヒーを楽しみたいけど、豆の賞味期限ってどのくらい」「せっかく買った豆、どう保存すればいいの」こんな悩みを抱えている人は少ないはず。賞味期限が切れる前に飲み切りたいですよね。この記事では、コーヒー豆の賞味期限と最適な保存方法について詳しくご紹介します。

目次

コーヒー豆の賞味期限はある?

卓上コーヒー豆

コーヒー豆にも賞味期限があります。コーヒーは植物由来の食品であり、時間の経過とともに品質が変化します。

豆の状態と挽いてからでは違いがあるので、まずはコーヒー豆の賞味期限について見ていきましょう。

コーヒー豆の場合

未開封のコーヒー豆の賞味期限は、製造日から約12ヶ月が目安です。ただし、開封後は30日程度で飲みきることをおすすめします。

コーヒー豆には油脂成分が含まれており、時間の経過とともに酸化が進みます。酸化が進むと、コーヒー本来の風味や香りが失われ、味が劣化。特に、浅煎りのコーヒー豆は酸化の影響を受けやすいので注意が必要です。また、豆の状態でも徐々に香りは抜けていくので、できるだけ新鮮なうちに消費することが望ましいです。

コーヒー粉の場合

コーヒー粉は表面積が大きいため、豆よりも早く酸化が進みます。開封後は7〜10日程度で飲みきるのが理想的です。

粉の状態では空気との接触面積が増えるため、酸化のスピードが加速します。そのため、豆で保存し、飲む直前に挽くのが最も風味を保つ方法です。粉で購入する場合は、少量ずつ購入するか、使用する分だけ小分けにして保存することをおすすめします。

コーヒー豆の賞味期限が切れるとどうなる?

コーヒー豆選定

賞味期限が切れたコーヒー豆にはどのような変化が起こるのでしょうか。味や香り、見た目への影響を具体的に解説します。

雑味や酸味が増しておいしくなくなる

賞味期限が過ぎたコーヒーは、酸化が進むことで不快な酸味や苦味、イガイガとした渋みが増します。これはコーヒー本来の風味とは異なるものです。新鮮なコーヒーが持つ複雑で豊かな風味が失われ、代わりに平坦で単調な味わいになってしまいます。

においがきつくなる

酸化が進むと、コーヒー特有の香りが薄れ、代わりに不快な臭いが強くなることがあります。新鮮なコーヒーの香りは焙煎直後から徐々に失われていきますが、賞味期限を過ぎると特に顕著になります。

色や見た目が変わる

賞味期限を過ぎたコーヒー豆は、油分が酸化することで色が変わったり、ツヤがなくなったりすることがあります。新鮮なコーヒー豆は、焙煎度合いに応じて均一な色をしていますが、時間が経つと色むらが出たり、全体的に色が薄くなったりすることも。

賞味期限が切れたコーヒー豆は使ってもよい?

コーヒー豆とミル

賞味期限はあくまで「おいしく飲める期限」の目安です。賞味期限が少し過ぎただけであれば、風味は落ちていますが飲用しても健康上の問題はありません。

ただし、カビや異臭がある場合は絶対に使用しないでください。

賞味期限切れのコーヒー豆を使用する際は、まず目視で異常がないかを確認し、次に香りをチェック。異常な臭いがしなければ、少量を淹れてみて味を確認するのもよいでしょう。風味が劣化していても、健康に害がない限り、好みに応じて飲用するかどうかを判断できます。

コーヒー豆の保存方法とは

カップいっぱいのコーヒー豆

次に、コーヒー豆を新鮮に保つための適切な保存方法を見ていきましょう。温度、湿度、光、酸素などの要因がどのように影響するのか、そしてそれらを制御するための具体的な方法を紹介します。

高温多湿を避ける

コーヒー豆は高温多湿を嫌います。直射日光の当たらない冷暗所で保存しましょう。理想的な保存温度は15〜21度で、湿度は60%以下が望ましいです。キッチンのシンク周りや冷蔵庫の上など、温度変化の激しい場所は避けてください。

また、夏場は特に注意が必要で、エアコンの効いた部屋での保存がおすすめです。高温多湿の環境下では、コーヒー豆の劣化が加速するだけでなく、カビの発生リスクも高まります。

密閉し空気に触れないようにする

酸素との接触を避けるため、密閉容器に入れて保存します。コーヒー豆は匂いを吸着しやすいので、他の食品と一緒に保存するのは避けましょう。

保存容器は、セラミック製やステンレス製の密閉性の高いものが適しています。透明な容器を使用する場合は、暗所に保管するか、容器自体を紙や布で覆って光を遮断してください。

また、真空パックや脱酸素剤の使用も効果的です。豆を小分けにして保存し、開封頻度を減らすことで、酸素との接触を最小限に抑えられますよ。

冷蔵や冷凍も活用する

長期保存の場合は、小分けにして冷凍保存するのも効果的です。ただし、使用時は室温に戻してから開封し、結露に注意しましょう。

冷凍保存する場合は、使用する分量ごとに小分けにし、密閉性の高い袋や容器に入れます。解凍時は、袋ごと室温に戻し、完全に解凍してから開封します。豆に結露が付くのを防ぎ、風味を保てますよ。

冷蔵保存は、短期間であれば有効ですが、冷蔵庫内の他の食品の匂いを吸収しやすいので注意が必要です。また、頻繁に冷蔵庫から出し入れすると、温度変化による結露が発生し、豆の劣化を早める可能性があるので注意しましょう。

賞味期限切れのコーヒー豆を活用するには?

グラスとコーヒー豆

賞味期限切れのコーヒー豆の活用方法について解説します。飲用以外にも様々な用途があることを紹介し、無駄なく使い切るためのアイデアを提案していきます。

肥料として使う

コーヒー豆やコーヒーかすは、土壌改良や肥料として活用できます。

酸性土壌を好む植物にぴったり。コーヒーかすには窒素、リン、カリウムなどの栄養素が含まれており、特にバラやアジサイ、ブルーベリーなどの酸性を好む植物に効果的です。

消臭に活用する

コーヒーの多孔質構造を利用して、冷蔵庫や靴箱などの消臭剤として使用できます。コーヒー豆やコーヒーかすには、臭い分子を吸着する性質があります。特にアンモニア臭の除去に効果的です。

掃除に使う

コーヒーかすの粒子を利用して、キッチンの油汚れ落としや金属磨きに活用できます。コーヒーかすの粒子は適度な粗さを持っているため、研磨剤として効果的です。キッチンのシンクや調理器具の油汚れを落とすのに使用できます。

賞味期限内にコーヒー豆は使い切ろう

コーヒーとクロワッサン

コーヒー豆の賞味期限は、適切に保存すれば購入後1〜2ヶ月程度。ただし、鮮度が命なので、できるだけ早めに使い切るのがベスト。密閉容器に入れて冷暗所で保管し、粉は1週間以内に使用するのがおすすめです。記事の知識を活かして、いつでも最高の一杯を楽しんでください。

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この記事を書いた人

明治大学法学部卒業後、ギタリストとして音楽事務所に所属。2022年からは湘南のカフェチェーンにてバリスタとして勤務し、1年間で約7,000杯以上のコーヒーを提供。日本安全食料料理協会(JSFCA)認定コーヒーソムリエ。現在はバリスタ業務の傍ら、Webライターとしてリモートワークも行い、マルチな活動を展開中。

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