コーヒースペシャリスト資格取得講座
コーヒースペシャリスト:スマホだけで完結!カフェ開業や独立を目指す方にも人気の資格。ラテアートやフードペアリングなど、実用性の高いスキルが満載!初回980円&いつでも解約OK!
👉 解説記事はこちら
UCC匠の珈琲講座
ドリップマスターコース もしくは おうちdeカフェコース
UCCコーヒーアカデミー監修!雑誌感覚で楽しめる教材と、おしゃれなアレンジコーヒーが魅力。マイペースに学べるから、コーヒー初心者にもおすすめ。
👉 解説記事はこちら
ロングブラックとは?アメリカーノとの違いや自宅での淹れ方を解説

カフェのメニューで「ロングブラック(Long Black)」という名前を見かけ、通常のコーヒーやアメリカーノと何が違うのか疑問に思ったことはないでしょうか。
ロングブラックとは、「お湯を入れたカップの上から、エスプレッソを注いだコーヒー」のことです。オーストラリアやニュージーランドなど、オセアニア地域で親しまれている飲み方であり、独特の濃厚な味わいが特徴です。
この記事では、ロングブラックの基礎知識から、よく似ているアメリカーノとの決定的な違い、そして自宅での楽しみ方まで詳しく説明します。
この記事でわかること
- ロングブラックの定義と味わいの特徴
- アメリカーノとの作り方・味わいの違い
- オセアニア独自のコーヒー文化と名前の由来
- 自宅で美味しく淹れるための手順とコツ
ロングブラックの特徴と味わい

ロングブラック最大の特徴は、お湯の上にエスプレッソを注ぐことで、表面に「クレマ」が残ることです。
クレマとは、エスプレッソの液面に浮かぶ黄金色のきめ細かい泡のことです。この泡にはコーヒー豆のオイル分(旨味や香り)が凝縮されています。ロングブラックは、最初にお湯をカップに用意し、その上から静かにエスプレッソを抽出して注ぎます。この手順により、クレマが消えずに液面に保持されます。
一口目を飲んだ際、クレマの滑らかな口当たりと、エスプレッソ本来のガツンとした香りをダイレクトに楽しめるのが魅力です。飲み進めるにつれてお湯とコーヒーが混ざり合い、徐々にすっきりとした味わいへと変化していくグラデーションも楽しめます。
ロングブラックとアメリカーノの違い
ロングブラックとアメリカーノの主たる違いは、「カップに注ぐ順番」と、それに伴う「クレマの有無」です。
使用する材料(エスプレッソとお湯)は全く同じですが、手順が逆になるだけで、味わいや見た目に大きな差が生まれます。両者の違いを理解しやすいよう、以下の表に整理しました。
| 項目 | ロングブラック | アメリカーノ |
| 注ぐ順番 | お湯 → エスプレッソ | エスプレッソ → お湯 |
| クレマ | 表面にしっかりと残る | お湯で割るため消えやすい |
| 味わい | 最初は濃く、徐々にまろやか | 最初から全体が均一に混ざる |
| 主な地域 | オーストラリア、ニュージーランド | アメリカ、世界各国 |
ここからは、具体的な違いを3つのポイントで掘り下げます。
お湯とエスプレッソを注ぐ順番
ロングブラックは「お湯が先、エスプレッソが後」であるのに対し、アメリカーノは「エスプレッソが先、お湯が後」です。
アメリカーノは、抽出したエスプレッソにお湯を注ぎ足して薄める手法を取ります。ドリップコーヒーに近い濃度まで全体を均一に希釈するのが目的です。一方、ロングブラックはお湯の上にエスプレッソの層を作るイメージで注がれるため、意図的に「濃淡」を作り出します。
味わいの変化と香りの強さ
ロングブラックは飲み始めに強いアロマ(香り)を感じられます。
液面にクレマが蓋のように残っているため、カップを口に近づけた瞬間に芳醇な香りが漂います。対してアメリカーノは、お湯を注ぐ勢いでクレマが撹拌(かくはん)され消失してしまうことが多く、全体的に軽やかでさっぱりとした味わいになります。コーヒーの苦味やコクをしっかり感じたい場合はロングブラック、ゴクゴクと軽快に飲みたい場合はアメリカーノが適しています。
※撹拌(かくはん):かき混ぜること。
見た目でわかるクレマの状態
提供されたカップを見た際、表面が黄金色の泡で覆われていればロングブラックである可能性が高いです。
アメリカーノの場合、泡は薄いか、ほとんどない状態が一般的です。もしカフェで両者の違いが気になった際は、カップの表面を確認してみてください。厚みのある泡がしっかりと残っているのが、正統派のロングブラックです。
ロングブラックの発祥と名前の由来

ロングブラックという名称は、エスプレッソ(ショートブラック)に対して、お湯で量を増やした(ロングにした)ことに由来します。
この飲み方は、オーストラリアやニュージーランドを中心とするオセアニア地域で独自の進化を遂げました。ここでは、その文化的背景について解説します。
オセアニア独自のコーヒー文化
オーストラリアやニュージーランドでは、ドリップコーヒーよりもエスプレッソマシンを使ったメニューが主流です。
1950年代以降、イタリア系移民の影響でエスプレッソ文化が根付きました。しかし、当時の現地の人々にとって、濃厚なエスプレッソ(ショートブラック)は刺激が強すぎたため、お湯で割って飲みやすくする工夫が生まれました。これがロングブラックの始まりとされています。現地ではスターバックスなどのシアトル系チェーンよりも、個人のバリスタが経営するカフェが愛されており、ロングブラックは日常的な選択肢として定着しています。
ショートブラックとの関係性
現地のカフェメニューでは、エスプレッソのことを「ショートブラック(Short Black)」と呼ぶ場合があります。
- ショートブラック:エスプレッソ(抽出量20〜30ml程度)そのもの。
- ロングブラック:ショートブラックをお湯で伸ばして量を増やしたもの。
このように、「黒いコーヒー(ブラック)」の「量(ショートかロングか)」で呼び分ける文化があります。ちなみに、エスプレッソに温めたミルクを加えたものは「フラットホワイト」と呼ばれ、こちらもオセアニア発祥の人気メニューです。
自宅で楽しむロングブラックの淹れ方

ロングブラックは、エスプレッソマシンや直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)があれば自宅でも作成可能です。
特別な技術は必要ありませんが、特徴である「クレマ」を残すためには、注ぎ方に少しだけコツがいります。
必要な器具と材料の準備
まずは以下の器具と材料を揃えてください。
- エスプレッソが抽出できる器具(家庭用マシン、マキネッタ、またはカプセル式マシン)
- コーヒー粉(極細挽き〜細挽き)
- お湯:120ml〜150ml程度
- カップ
ドリップコーヒー用の器具ではエスプレッソ(圧力をかけて抽出した濃厚なコーヒー)が作れないため、ロングブラックの再現は難しくなります。専用の器具を用意するのが望ましいです。
クレマを残す丁寧な注ぎ方
美味しいロングブラックを作る手順は以下の通りです。
- カップにお湯を注ぐ:先にカップへ熱湯(約90度前後)を入れます。お湯の量はエスプレッソの2倍〜3倍(約120ml〜150ml)が目安です。
- エスプレッソを抽出する:別の容器、またはお湯を入れたカップに直接落ちるように、エスプレッソ(約30ml〜60ml)を抽出します。
- 静かに合わせる:別の容器で抽出した場合は、お湯の入ったカップへ、液面を揺らさないように低い位置から静かに注ぎ入れます。
ポイントは、お湯の表面を壊さないように優しく注ぐことです。これにより、エスプレッソの層がきれいに上に乗り、美しいクレマと香りをキープできます。
ロングブラックに関するよくある質問(FAQ)
ロングブラックについて、よく挙がる疑問をQ&A形式でまとめました。
- ロングブラックは苦いですか?
-
アメリカーノやドリップコーヒーに比べると、飲み始めに苦味を感じやすいです。 液面に濃厚なエスプレッソとクレマが集まっているため、最初の一口はパンチのある苦味とコクがあります。しかし、飲み進めるにつれて下層のお湯と混ざり合い、後半はすっきりとした味わいに変化します。
- インスタントコーヒーでロングブラックは作れますか?
-
厳密な意味でのロングブラックを作るのは難しいです。 ロングブラックの定義である「クレマ(圧力抽出による泡)」は、インスタントコーヒーでは再現できないためです。ただし、「濃いめに溶かしたインスタントコーヒーをお湯の後から注ぐ」ことで、雰囲気を楽しむことは可能です。本格的な味わいを求める場合は、エスプレッソマシンの使用をおすすめします。
まとめ
ロングブラックは、お湯を先にカップへ入れ、その上からエスプレッソを注ぐことで作られるオセアニアスタイルのコーヒーです。
- 最大の特徴:表面に残る黄金色の泡「クレマ」。
- アメリカーノとの違い:お湯が先か後かという手順の違いにより、香りの立ち方や口当たりが異なる。
- おすすめの楽しみ方:最初の一口で濃厚なアロマを楽しみ、徐々に変化する味わいを堪能する。
いつものコーヒーとは一味違う、濃厚かつ香り高い一杯をぜひ試してみてください。コーヒーの奥深い世界に触れることで、カフェタイムがより充実したものになるはずです。







